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中学校の図書館にぜひ1セット 〜暗殺教室〜
 
「教室」というタイトルから学園モノであることは容易に想像できます。

「暗殺」というタイトルから恐怖やサスペンス的な展開を容易に想像できますが、さにあらず。ギャグ主体の教師モノです。

そしてその教師が強烈な個性を有しています。


マッハ20で移動し、傷つけてもすぐ再生する殺せない体を持ち、高い知性をも備えたヌルヌルのタコのような未知の生命体。

彼はある目的を持って中学校の先生となりました。手始めに月(*1)を半壊させ、来年の3月には同じように地球を滅ぼすと予告します。そしてそれを防ぎたくば自分を暗殺してみよと彼の生徒たちに宣言するのです。

こうして生徒たちは先生を殺す毎日に身を投じることになります。タイムリミットは後1年!

ここまで読むと、なんでタコ……、なんで教師……という2点へのツッコミをおいとくと結構ハードな作品に見えます。


が、この先生ドジも踏めば弱点も多く、生徒からもささいなことで突っ込まれる好漢(ヒトと扱ってよいのかは微妙だが)です。でもタコ

また面白いだけではなく、生徒を優しく見守り時には厳しく叱って導くなど教師の力も高く、生徒からの信頼も厚いのです。でもタコ

一方で最終目標は地球の破壊。殺せなさに関しては世界中のいかなる国家、軍、兵器、殺し屋もお手上げで、ついたあだなが「殺せんせー」。でタコ


この殺せんせーに相対する生徒もそれぞれ個性的です。草食系男子、アンチ巨乳洗濯板、巨乳派エロ魔人、イケメン委員長(♀)、人工知能搭載砲台、etcetc(*2)。

でも完全無欠のスーパーヒーローは一人もいません。彼らの所属するE組は進学校椚が丘中の落ちこぼれクラスであり、彼らはそれぞれなんらかの悩みや問題を抱え、このクラスにいます。

そんな万能でない彼らがそれぞれの個性を持ち寄り、強敵殺せんせーに立ち向かい、はね返され、時に見守られ、時々ちくりとやり返しながら、少しずつ大人になっていくストーリー。

主人公はE組の生徒の誰でもあり誰でもない、暗殺教室という空間。


あらすじはこんな感じです。


ここ数年の少年マンガでイチオシなので、もうちょっと中身について考察してみます。

ギャグマンガのテイストと個性的なキャラに隠れていますが、ヘビーでシリアスなテーマも盛り込まれています。でも重すぎず、ちゃんと考えさせてくれる良質なストーリー展開に作者の高いスキルを感じます。拍手。ぜひ全国の中学校に配布して頂きたい。


さてそのテーマですが思いつくのを3つくらい。

キーとなるのは、殺せんせー、E組、浅野理事長(*3)、浅野学秀、です。


1.大人とは何か?

大人と子供の関係のモチーフとして殺せんせー、烏丸、イリーナ教師陣とE組の生徒達を、

親と子の関係として浅野理事長(父)と浅野学秀(息子)を、

この2つの軸を使って、大人になるとはどういうことか、子が親を越えるとはというテーマを語ろうとしています。多分本作の主題。

おそらく親と子の関係についてはさらに2軸に分け、父と子の関係を浅野親子が、母と子の関係を潮田母と潮田渚(*4)によって描こうとしています(と思ってます。まだ潮田母さんが登場してないので)。


2.教育とは何か?

浅野理事長と殺せんせーの教育論は

効率的で合理的    ー 非効率だが感情的

一部を切り捨てるのか ー すべてを拾い上げるのか

生徒を作り上げるのか ー 人を育てるのか

と対立する部分は多いです。

が、生徒の特徴を把握し、その個性を延ばすためのプランを考え実施するという点は共通しています。

多分正解はありません。作中でも今のところどっちが完全に悪い、とは書いていません。

ただ殺せんせーのプランの実現は、殺せんせーの能力を持ってしなければ不可能な理想論であり、現実を見つめるなら浅野理事長のプランが正しいように思えます(事実、社会では浅野理事長の考えでなければ進まないことがいくらでもある)。

そういった現実の世界を見た場合、マンガとしての理想的なエンディングは殺せんせーの教え(理想論)により育った生徒の希望にあふれた未来、って感じなんでしょうが、浅野理事長理論(現実路線)で育った生徒にも同じく明るい未来の展望を見せて欲しいと思ってます。


3.個とチームの対立

E組の生徒と同じくらいきっちり描き込まれている生徒が一人います。

A組筆頭 最強の中学生 浅野学秀です。

彼は、E組でも高能力を持つ3人 礒貝(リーダーシップ)、竹林(学力、家庭環境)、カルマ(知略、身体能力)のスペックを兼ね備えた"中学生としては"完全無欠の存在として颯爽と登場しました。

A組を代表する、というかA組そのものですらあります。殺せんせーとは別軸のE組のライバルです。

強者の側にいる彼ですが、期末テストの賭、体育祭…と一貫してE組には負け続けています。

また”中学生としては"強力ですが、大人である父 浅野理事長には勝てず、苦杯をなめさせられています。

彼がどのように変化していくか、個から全へと意識を変えるのか、それとも個を突き詰めてすべてを手に入れるのか。ダークヒーロー浅野の今後に期待です。



上に書いたテーマや殺せんせーの出自など様々な伏線を絡ませつつ物語は秋へ突入しました。

E組生徒らの前に立ちふさがる大人の壁 殺せんせー。彼を暗殺することで彼らは中学生という立場を卒業し、少し大人に近づくのです。

3月に殺せんせーとE組の生徒達はどのような別れを迎えるのか。

作中時間で残り半年の中学校生活を楽しくおかしく少しシリアスに見守りたいと思います。


電子書籍でも販売してますが、ぜひ紙書籍で購入して頂きたい作品です。

5巻〜9巻まで続く巻末付録「パズルの時間」を解くには紙書籍じゃないと…。

JUGEMテーマ:漫画/アニメ


*1) 月

直径3500キロ、地球唯一の惑星。

30年ほど前に武天老師に破壊され、25年くらい前にピッコロに消された。

2年前に殺せんせーに7割方蒸発させられ万年三日月に。


*2) etc

オヤジ中学生 中村莉桜、最近セリフが増えてきた狭間綺羅々のエピソードに期待。


*3) 浅野學峯

椚が丘中学理事長でスーパー教師で学秀の父。確固たる意志を持ち、日々努力研鑽する天才。精神的には作中最強。

作中では冷徹な悪魔に見えるが(事実そう)、息子を一人の人間として扱っているからこそ特別視しないんじゃないかと思う。そういう意味で親につっかかる浅野学秀はまだまだ子供。実はお気に入りの人物。


*4) 潮田渚

主人公で狂言回し。彼のモノローグと共にストーリーは進む。超草食系だが暗殺の才能を持つ。茅野カエデとの関係がちょい気になる。

目立たなさは黒子(*6)並。ジャンプはこういう主人公を求めているのか。


*5) パズルの時間

巻末付録企画。

渚は放課後「あいつ、殺す」というささやくようなつぶやきを耳にする。

そして翌朝E組の生徒が何者かに襲われた。

被害者は?犯人は?動機は?

ほぼ1年かかった大長編パズルクイズ。

まじで紙書籍でないと解けない…。


*6) 黒子テツヤ

黒子のバスケ(ジャンプ連載)主人公。影が超薄い。

| いふ | コミック、書籍 | 00:36 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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