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あーさん、ぶちさん卒業
評価:
芳文社
芳文社
¥ 360
(2015-11-28)
コメント:今回はぶちさん、あーさんの卒業式回。そして次回、遂にGA完結……。寂しい。

 あーさん、ぶちさんコンビ崩壊の危機(笑)はあーさんの進路に関してのすれ違いからでしたが、二人の関係が壊れることはなくお互いそれぞれの進路を認識し合い円満解決しました。
それから半年(劇中では1ヶ月ほど)。
彼女らが卒業の時を迎えます。

前々から色々含みのあったあーさん、魚住の二人もある結末にたどり着きました。あーさんがさんざん使ってきた部長箱に魚住も一緒に入り彼女と同じ目線になりそしてある言葉を伝える。
その言葉は書かれていませんが、今までGAを読んできた読者の想像に任せるといったところでしょうか。

本作の主人公は如月ら1年生組ですが、彼女らの学園生活を追うだけでなく、彼女らと別軸の活動、視点で学園生活を描く存在だったのが美術部組です。1年生組と時に交わりながら本作に深みを与えていました。その美術部を率いる部長 あーさんこと芦原は本作のもう一人の主人公と言えます。如月にとってはぶちさんとはまた違った憧れの存在です。
今号はそんなあーさんにとっての最終回。
あーさん登場時から彼女の心残りであり続けた美術部の存続に対して、如月が答えを口にします。
そして次号は最終回。
改めて前回(宇佐美センセイ視点で美術を学ぶって何?をテーマにしている)を読み返してみると、本作のもう一つの軸 教師組にとっての最終回にとれます。でその前の回(自画像制作を通じて1年生組がこの1年で学び変わっていった事を描いてる)は1年生組の最終回にもとれるのです。
では次回は…。10年くらい経った後の誰かの視点で過去を振り返ってたりして。


ぶちさんのリボンの送り相手はちょっとしたミスリードでしたね。
シンプルに如月に渡すものと思いましたが、ぶちさんのリボン→あーさんでした。あーさんのリボンは如月へと渡されました。
あーさん→如月(リボン)、如月→あーさん(美術部入部の発言)には、卒業回の鉄板ネタ「継承」の意味を込められているんでしょう。
| いふ | コミック、書籍 | 21:51 | comments(0) | trackbacks(0) | -
修羅の門 第弐門 完結…まぁそれはどうでもよくて修羅の刻っていったいいつをテーマにするの

タイトル長いですが、筆者の心情をそのまま反映しております。

修羅の門が遂に完結しました。

1987年連載開始(海皇紀*1 やってて中断期間はあるけれど)なので実に28年かかった大長編格闘マンガです。

第2部異種格闘技編、第3部ボクシング編、第4部ヴァーリトゥード編が中学〜高校時代だったからほんと隔世の感があります。蛇破斬とか虎砲とか柔道部なのにマネしてた…そういや。

修羅の門本編は海堂晃との作中では3年、現実世界では実に26年の因縁の対決の結果をもって了となりました。海堂晃の心情描写がないのがすこし残念ですが。


…閑話休題。

さて修羅の門は陸奥圓明流継承者 陸奥九十九が、陸奥圓明流が地上最強の武術であることを証明するため様々な流派の格闘家と闘っていく作品ですが、その外伝として「修羅の刻」という作品が存在します。

こちらは九十九の先祖である代々の陸奥圓明流の使い手がさまざまな時代で猛者と戦い、歴史に影響を与えていくという話です。源平では義経に助力し、戦国時代では信長を助け、江戸時代には宮本武蔵や来電と戦い、幕末に竜馬に力を貸し、果てはアメリカ西部でインディアンと共に闘う…などなど。

その「修羅の刻」ですが、約9年ぶりに連載が開始されることが発表されました。パチパチパチ。

では次回 修羅の刻 第八部がどの時代をテーマにするかこれから勝手に考証をはじめます。(ここからやっと本題です) 

まず第八部まである修羅の刻のタイムテーブルを時系列に整理し以下に示します。ついでに年代も簡略ですが記載。()内は部番号、主人公の名前、年代、関係する人物といった整理です。

(5)陸奥鬼一、静、虎一 1170〜1189 源義経、武蔵坊弁慶

(6)(7)陸奥辰巳、陸奥虎彦&狛彦 1550〜1582 織田信長、雑賀孫一

(1)陸奥八雲 1605〜1607くらい 宮本武蔵

(4)陸奥天斗&真田圓 1632 柳生十兵衛、宮本伊織

(8)陸奥左近、葉月、兵衛 1790〜1825 雷電、谷風

(2)陸奥出海 1860〜1870 坂本竜馬、土方歳三

(3)(陸奥)雷 1880? ワイアット・アープ

(7)陸奥天兵 1890 西郷四郎


こうやってまとめてみると日本の歴史におけるメジャーなとこ(源平、戦国、幕末)はほぼ網羅されてます。同じ人物がまた登場することはない(*2)のでそれ以外の時代が舞台になるというのが妥当でしょう。

どの部分がなさそうかピックアップしていくと江戸末期〜大正にかけては左近、葉月、兵衛、出海、天兵とほぼ空きがありません。明言されていませんが出海の父がおそらく兵衛でしょう。

戦国〜安土・桃山〜江戸初期も辰巳、虎彦&狛彦、八雲、天斗で空きなし。

なので、時代設定としては

1.鬼一以前

2.虎一〜辰巳

3.天斗〜左近

4.天兵以降

の4つが考えられます。


それぞれ考察してみます。

1.

どこまで昔にさかのぼれるかですが、「陸奥圓明流千年の歴史」という発言(縛り)があるため遡っても西暦1000年前後まで、となります。とすると鬼一まで約100年です。

また「陸奥」の名字、および第五部での奥州藤原氏の王 清衡の言からも陸奥が奥州ゆかりの存在であり、藤原氏に助力したことが仄めかされています。

その間に奥州で日本の歴史にインパクトを与える出来事があったか、歴史に名を残す人物はいたか?というと一般常識として「ない」です。なのでちょっと候補がいません。

修羅シリーズ完結編として「修羅の刻 Zero」というのもありですが、歴史に沿う形で、という修羅の刻のスタンスに合わなそう。また奥州は海外交易もしていたので宗や金の武将と闘わせる…には無理があるなぁ。

というわけでこの時代の候補はありません。


2.

一番有力だと思っています。なぜなら太平記の時代が含まれているから。

世間の認知度(源平、戦国、幕末には劣りますが)も高く、知名度の高い人物もいます。

太平記の時代だとして、陸奥は誰に助力し、誰と闘うか?です。

まず敵は誰かですが、室町幕府を作った男 足利尊氏、直義、高師直が想定されます。そのココロは陸奥が権力者側につくというのが考えにくいという点です(信長に助力はしていたけど、結果論ではあるが本能寺で倒れ、歴史的には敗者となる)。

で尊氏らを敵として誰に助力するかは3パターン。

・北畠顕家に助力

・護良親王に助力

・楠木正成に助力

いずれも最終的には尊氏に破れ、非業の死を遂げます。修羅の刻好みですw。

顕家:鎌倉時代末期から南北朝にかけての最強武将の一人と思っています。武力ではなく統率力という点で。尊氏を九州に追いやるなど武功も残っています。しかも公家。なんとも描き甲斐のある人物です。武力を補うという形で陸奥が助力したといった展開が考えられます。顕家の本拠地が奥州というのも陸奥的には色々絡められてGood。若くして戦で亡くなったというのも漫画の主役に立てやすいです。

護良親王:立ち位置としては顕家と同じです。彼には村上義光という当代一の武将が助力しています。義経における弁慶みたいな存在。彼と戦い、再戦するために護良親王に助力する…。あれ?これじゃ源平編と同じだ。うーん、ちょっと弱いですね。

楠木正成:顕家、護良親王よりメジャーだからというだけで候補にあげました。基本畿内にしかいないからちょっとダイナミズム感に欠けます。対尊氏戦ではゲリラ戦を展開しているため、陸奥の登場シーンを作りやすいかもしれません。


源平編の義経とかぶる点が弱いですが、歴史的知名度ではここかと。

かつ個人的にも好きな顕家を推します。


またこの期間にはもう一つの候補があります。室町末期です。

第一部の原点に返って、陸奥圓明流 対 剣術をテーマに陰流創始者 愛洲移香斎とその弟子で新陰流創始者上泉信綱との対決です。

時期的には辰巳の父あたりが主人公と思います。信綱は知名度そこそこですが、移香斎がちょっとメジャー感に欠けます。


3.

太平の世すぎて大きな事件がないのが欠点ですね 。歴史的事件より寛永御前試合のように個人の武辺にフォーカスをあてる可能性が高いです。候補として1703年の赤穂浪士の討ち入りが考えられます。意表を突いて吉良上野介側につき、堀部安兵衛と対決とか。

対 剣豪面では少し時代が下って江戸末期に千葉周作と対決も。出海の父あたりが主人公になりますが、周作の弟 定吉が第弐部で登場しているのに「陸奥」に触れないのもなんか不自然ですね。

対 剣術は武蔵、十兵衛、歳三とやっているので今更剣とか出してもって感は否めませんが(2の移香斎、信綱も同じく)。


4.

長い歴史の中で剣術、相撲、柔術と闘ってきた陸奥圓明流。

いまだ陸奥と闘っていない武術はないか?と考えてみます。空手および海外の各武術との闘いは九十九に任せて(雷は特別扱い)、国内に限定してみます。これは修羅の刻は舞台を国内に収めたいという個人的願望も含めています。

思いついたのが合気道と唐手(琉球空手)(*3)です。

合気道は1925年に創設されているので創始者 植芝盛平が相手、

唐手だと同じく1920年代に本部朝基を相手とし

天兵の子、真幻(*4)の父あたりが闘えないかと夢想します。



色々書きましたが、私としては

太平記の時代 北畠顕家とペアで尊氏くんをはっ倒すぞ!でも敗れた…的なストーリーを推したいと思います。というか読みたい。

答え合わせは来月発売の月マガにて。



*1) 川原正敏の代表作の一つ。文明が衰退した遠い未来を舞台にした海洋歴史スペクタクル。主人公 ファンの武術の中にぼんやりとながら陸奥圓明流の気配を感じさせる。

*2)陸奥出海は第7部 陸奥天兵の父として登場。

*3)琉球を国内と見なすか明治〜大正期にかけてはセンシティブな話題ですが、ここでは国内とまとめさせて頂きます。

*4)九十九の祖父。存命。作品連載期間が28年と長いため連載開始当初なら明治末期の生まれで、天兵の子の可能性があったが、連載終了時でみると昭和初期の生まれで天兵の孫とした方が年齢的にしっくりくる。


JUGEMテーマ:漫画/アニメ

| いふ | コミック、書籍 | 02:55 | comments(0) | trackbacks(0) | -
大根、ゴボウ、ゴーヤ…食材ではありません、凶器です -札幌アンダーソング-
評価:
小路 幸也
KADOKAWA/角川書店
¥ 1,620
(2014-01-28)
コメント:春と夏美の関係が想像力をかき立てる…。

札幌アンダーソング。
札幌を舞台にしたミステリーです。

雪の降る冬のある夜、札幌市内の路上で全裸の遺体が発見された…。
普通、全裸とくればうら若き美女と想像したくなるけど、そんな期待を裏切って中年小太りのおっさんかよ…。しかも死因がxxxから大量に突っ込まれたゴーヤによる内臓破壊。
こんな陰惨な事件を追うことになったのが、刑事 久(普通)と先輩刑事 根来(イケメン)、そして中性的な怪しさを漂わせる春の3人。
単なる1件の変死事件だと思われたそれは、他の2つの事件と繋がり(*1)、更に新たな事件を呼び、そして3人は黒幕と相対する!というのが中盤までの流れです。

後半の詳細は省きますが、ストーリーとしては北海道の歴史の裏側に与する組織との戦い、その序章という感じでした。
犯人は捕まらず(捕まえても組織の力で釈放される)、あくまで彼らの拠点の一つをつぶしたに過ぎないところで本編終了。
人気次第で続編が出るのかなぁ。
明治〜平成に続く北海道の歴史の裏側の存在はほのめかされていますが具体的な記述は無し。ただ所々に鏤められた札幌の都市伝説(札幌駅には立ち入り不可能な空間が存在する、戦時中に重要人物が逃げるために用意した秘密の抜け道……)が妙に想像をかき立てます。
札幌に住む人だと住所が具体的なこともありリアルさを感じさせます。
逆に言うと札幌の土地勘ないと、ふーん、あっそうという感想だけかも。

登場するキャラで特筆すべきはやはり春です。
曾祖父、祖父、父の記憶、経験を引き継ぎ、見たモノはすべて記憶するという天才。地球上に生命が発生してから連綿と30億年も生命の記憶を引き継ぎ続けるエマノン(*2)に比べれば、たかだか100数十年ではありますが(笑)。
ただし彼は人間を知りたいという欲求を抑えきれず様々な快楽に身を投じています。
BL的な発言を久にしてるのは最近のご時世からすればまぁアリ(アリなのか?)ですが、姉 夏美との関係をほのめかす描写はちょっと変な想像をかき立てられてしまいます。

*1) 死因がそれぞれ大根、ゴボウ、ゴーヤをxxxから突っ込まれてることから関連性を気にし始める。
*2) エマノンシリーズ(梶尾真治 著、鶴田健二 イラスト)の主人公。次の世代を産むまでの間、地球の記憶を持ち続ける女性。エマノン=No Nameの逆読み。スレンダーだけどけっこういいおっぱいを持つことが多い。

JUGEMテーマ:読書
| いふ | コミック、書籍 | 23:39 | comments(0) | trackbacks(0) | -
あーさんぶちさん熟年夫婦コンビに何が!? -GA 芸術科アートデザインクラス-
評価:
芳文社
¥ 360
(2015-03-28)
コメント:ぶちさん、あーさんコンビに何が!?(GA 芸術科アートデザインクラス)

めずらしく雑誌連載内容についてふれようかと。
きゆづきさとこ 「GA 芸術科アートデザインクラス」2015年5月号で衝撃の展開が。

ほんわか青春グラフィティといったテイストの本作品。
芸術科1年の山口如月を中心とした5人の仲良しグループを軸に、季節の行事や風景を芸術の観点から描いています。たまに美術部グループ(如月のご近所さんで先輩のぶちさん(*1)、あーさん(*2)ら)の目線でも物語を紡いでます。
今回は2月半ばの雪の降る日を舞台に、如月たちが雪の結晶をデザインするというテーマで話が進みます。
まーいつものほんわかほのぼのした展開かな〜と思ったらラスト2ページ目でGAではほとんど見られなかったシリアスシーンがぶっ込まれてました。

桃色夫婦と称されるほど仲のよいぶちさんとあーさんのけんかシーン。
びんたをはるぶちさん
何かを叫ぶあーさん
そんなあーさんを振り切って立ち去ろうとするぶちさん
…おおぅ。シリアス。
二人とも目を描かず、遠くから見ている如月の視点で描くためセリフもなし。
あーさん、ぶちさん、いや水淵と芦原の間の緊張感が伝わってきます。
一体何が?という如月の、そして読者の疑問を抱えたままラストはいつも通りのほのぼのオチで終わりました。
…で来月号はお休み…。
すげぇ続きが気になるヒキです。
7月号ではちゃんと描いてくれるよね、きゆづきせんせい。

(*1) 水淵。名前は未公表JUGEMテーマ:漫画/アニメ。如月の2つ上の幼なじみで、彼女が芸術科に進むきっかけを作った人。あーさんの保護者で美術部の本当の支配者。あーさんの頼れる嫁。
(*2) 芦原ちかこ。中部弁を話す美術部の部長。献血のデザインで賞をとるなど何気に美術スキルは高い。ぶちさんの頼りない旦那。



| いふ | コミック、書籍 | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0) | -
中学校の図書館にぜひ1セット 〜暗殺教室〜
 
「教室」というタイトルから学園モノであることは容易に想像できます。

「暗殺」というタイトルから恐怖やサスペンス的な展開を容易に想像できますが、さにあらず。ギャグ主体の教師モノです。

そしてその教師が強烈な個性を有しています。


マッハ20で移動し、傷つけてもすぐ再生する殺せない体を持ち、高い知性をも備えたヌルヌルのタコのような未知の生命体。

彼はある目的を持って中学校の先生となりました。手始めに月(*1)を半壊させ、来年の3月には同じように地球を滅ぼすと予告します。そしてそれを防ぎたくば自分を暗殺してみよと彼の生徒たちに宣言するのです。

こうして生徒たちは先生を殺す毎日に身を投じることになります。タイムリミットは後1年!

ここまで読むと、なんでタコ……、なんで教師……という2点へのツッコミをおいとくと結構ハードな作品に見えます。


が、この先生ドジも踏めば弱点も多く、生徒からもささいなことで突っ込まれる好漢(ヒトと扱ってよいのかは微妙だが)です。でもタコ

また面白いだけではなく、生徒を優しく見守り時には厳しく叱って導くなど教師の力も高く、生徒からの信頼も厚いのです。でもタコ

一方で最終目標は地球の破壊。殺せなさに関しては世界中のいかなる国家、軍、兵器、殺し屋もお手上げで、ついたあだなが「殺せんせー」。でタコ


この殺せんせーに相対する生徒もそれぞれ個性的です。草食系男子、アンチ巨乳洗濯板、巨乳派エロ魔人、イケメン委員長(♀)、人工知能搭載砲台、etcetc(*2)。

でも完全無欠のスーパーヒーローは一人もいません。彼らの所属するE組は進学校椚が丘中の落ちこぼれクラスであり、彼らはそれぞれなんらかの悩みや問題を抱え、このクラスにいます。

そんな万能でない彼らがそれぞれの個性を持ち寄り、強敵殺せんせーに立ち向かい、はね返され、時に見守られ、時々ちくりとやり返しながら、少しずつ大人になっていくストーリー。

主人公はE組の生徒の誰でもあり誰でもない、暗殺教室という空間。


あらすじはこんな感じです。


ここ数年の少年マンガでイチオシなので、もうちょっと中身について考察してみます。

ギャグマンガのテイストと個性的なキャラに隠れていますが、ヘビーでシリアスなテーマも盛り込まれています。でも重すぎず、ちゃんと考えさせてくれる良質なストーリー展開に作者の高いスキルを感じます。拍手。ぜひ全国の中学校に配布して頂きたい。


さてそのテーマですが思いつくのを3つくらい。

キーとなるのは、殺せんせー、E組、浅野理事長(*3)、浅野学秀、です。


1.大人とは何か?

大人と子供の関係のモチーフとして殺せんせー、烏丸、イリーナ教師陣とE組の生徒達を、

親と子の関係として浅野理事長(父)と浅野学秀(息子)を、

この2つの軸を使って、大人になるとはどういうことか、子が親を越えるとはというテーマを語ろうとしています。多分本作の主題。

おそらく親と子の関係についてはさらに2軸に分け、父と子の関係を浅野親子が、母と子の関係を潮田母と潮田渚(*4)によって描こうとしています(と思ってます。まだ潮田母さんが登場してないので)。


2.教育とは何か?

浅野理事長と殺せんせーの教育論は

効率的で合理的    ー 非効率だが感情的

一部を切り捨てるのか ー すべてを拾い上げるのか

生徒を作り上げるのか ー 人を育てるのか

と対立する部分は多いです。

が、生徒の特徴を把握し、その個性を延ばすためのプランを考え実施するという点は共通しています。

多分正解はありません。作中でも今のところどっちが完全に悪い、とは書いていません。

ただ殺せんせーのプランの実現は、殺せんせーの能力を持ってしなければ不可能な理想論であり、現実を見つめるなら浅野理事長のプランが正しいように思えます(事実、社会では浅野理事長の考えでなければ進まないことがいくらでもある)。

そういった現実の世界を見た場合、マンガとしての理想的なエンディングは殺せんせーの教え(理想論)により育った生徒の希望にあふれた未来、って感じなんでしょうが、浅野理事長理論(現実路線)で育った生徒にも同じく明るい未来の展望を見せて欲しいと思ってます。


3.個とチームの対立

E組の生徒と同じくらいきっちり描き込まれている生徒が一人います。

A組筆頭 最強の中学生 浅野学秀です。

彼は、E組でも高能力を持つ3人 礒貝(リーダーシップ)、竹林(学力、家庭環境)、カルマ(知略、身体能力)のスペックを兼ね備えた"中学生としては"完全無欠の存在として颯爽と登場しました。

A組を代表する、というかA組そのものですらあります。殺せんせーとは別軸のE組のライバルです。

強者の側にいる彼ですが、期末テストの賭、体育祭…と一貫してE組には負け続けています。

また”中学生としては"強力ですが、大人である父 浅野理事長には勝てず、苦杯をなめさせられています。

彼がどのように変化していくか、個から全へと意識を変えるのか、それとも個を突き詰めてすべてを手に入れるのか。ダークヒーロー浅野の今後に期待です。



上に書いたテーマや殺せんせーの出自など様々な伏線を絡ませつつ物語は秋へ突入しました。

E組生徒らの前に立ちふさがる大人の壁 殺せんせー。彼を暗殺することで彼らは中学生という立場を卒業し、少し大人に近づくのです。

3月に殺せんせーとE組の生徒達はどのような別れを迎えるのか。

作中時間で残り半年の中学校生活を楽しくおかしく少しシリアスに見守りたいと思います。


電子書籍でも販売してますが、ぜひ紙書籍で購入して頂きたい作品です。

5巻〜9巻まで続く巻末付録「パズルの時間」を解くには紙書籍じゃないと…。

JUGEMテーマ:漫画/アニメ


*1) 月

直径3500キロ、地球唯一の惑星。

30年ほど前に武天老師に破壊され、25年くらい前にピッコロに消された。

2年前に殺せんせーに7割方蒸発させられ万年三日月に。


*2) etc

オヤジ中学生 中村莉桜、最近セリフが増えてきた狭間綺羅々のエピソードに期待。


*3) 浅野學峯

椚が丘中学理事長でスーパー教師で学秀の父。確固たる意志を持ち、日々努力研鑽する天才。精神的には作中最強。

作中では冷徹な悪魔に見えるが(事実そう)、息子を一人の人間として扱っているからこそ特別視しないんじゃないかと思う。そういう意味で親につっかかる浅野学秀はまだまだ子供。実はお気に入りの人物。


*4) 潮田渚

主人公で狂言回し。彼のモノローグと共にストーリーは進む。超草食系だが暗殺の才能を持つ。茅野カエデとの関係がちょい気になる。

目立たなさは黒子(*6)並。ジャンプはこういう主人公を求めているのか。


*5) パズルの時間

巻末付録企画。

渚は放課後「あいつ、殺す」というささやくようなつぶやきを耳にする。

そして翌朝E組の生徒が何者かに襲われた。

被害者は?犯人は?動機は?

ほぼ1年かかった大長編パズルクイズ。

まじで紙書籍でないと解けない…。


*6) 黒子テツヤ

黒子のバスケ(ジャンプ連載)主人公。影が超薄い。

| いふ | コミック、書籍 | 00:36 | comments(0) | trackbacks(0) | -
少女よ、ご飯をほおばれ  2014年度グルメマンガ最強作! -甘々と稲妻-
評価:
雨隠 ギド
講談社
¥ 637
(2014-03-07)
コメント:もうね、ご飯食べてるときのつむぎと小鳥の幸せそうな顔、コレに尽きます。あと小鳥の健啖家の女子高生って設定も○。

 2014年度始まった初日ですが、多分今年度最強のグルメ(というか料理?)マンガの紹介です。
雨隠ギド 作 「甘々と稲妻」(*1)です。

料理スキルがどうこう、素材がどうこう、といった観点ではまったくなく
教師犬塚とその子供つむぎ、先生の教え子小鳥の3人で普通の晩ご飯(*2)を作って食べて美味しいね、次は何作ろうか、というお話。
犬塚とつむぎは半年前に奥さんを亡くしたばかり。仕事と子育てを両立しようとがんばる中、食事がおろそかになってしまっていたことに気づいた犬塚は、数日前に花見に出かけたさいに女子高生から手渡された小料理屋の名刺を手に店へと向かう。その店にいたのは…ってのが第一話。
(まぁ店は小鳥のうちだったわけですが)
料理を通して、つむぎの成長、犬塚の父としての成長、そして小鳥の恋心をスローペースに描いていきます。
毎回テーマはあるんですが、それはさておきとにかくご飯を食べて幸せそうなつむぎとご飯を口いっぱいほおばる小鳥の顔がすばらしい。
私的ベストショットは
つむぎ:2巻96P 4コマ目 イカと里芋の煮物(*3)食べて恍惚の表情
小鳥:1巻45P扉絵 超でっかいフランスパンサンドを食べようと大口あける小鳥。
食べてみたいな、作ってみようかなと思わせるこの笑顔を描く画力は「高杉さんちのおべんとう」(*4)より強力かも。
小鳥の健啖家(大食いとは書かない)の女の子って設定も健康的でよいものです。
現実セカイの女性もコレ読んでがんがん食べて下さいな。
ただし食べ過ぎには注意。


JUGEMテーマ:漫画/アニメ
(*1)
タイトルの甘々と稲妻(あまあまといなづま)の意味は2巻まで読んだ時点じゃ不明。

(*2)
今となっては普通の晩ご飯の定義も難しくなってきた。
残業に夫婦共働きに単身赴任、塾にスポーツに習い事、コンビニにファストフードにファミレス…。家族全員食卓を囲んでってのは、それぞれが努力しなければ手に入れられないものなのかもしれない。

(*3)
イカと里芋の煮物に限らず、毎回登場している料理は作中で簡単な作り方、各話の最後にはレシピもついてる。料理あんまりしたことない人にとっても難度は高くない。
イカと里芋の煮物はいいイカ手には入ったら再現予定。

(*4)
食事と料理をテーマにしたマンガといえば3年前に書いた「高杉さんちのおべんとう」も良作。こっちは家族とか人と人の繋がりがテーマ。
まぁ似たような感じだけど、無理矢理配役を分けると
高杉さん:犬塚
久留里(家族パート):つむぎ
久留里(恋愛パート):小鳥
と担当部分が明確になってる分、分かり易いのかも。
ただわかりやすければよいってもんでもなくて、家族と恋愛の狭間で揺れてる久留里は久留里で見所。
配役は「よつばと」のとーちゃん、よつば、風花にも見えたり。
ただ年齢がちょうど合ってるってだけだけど。



| いふ | コミック、書籍 | 00:42 | comments(2) | trackbacks(0) | -
本当にさようなら絶望先生
連載7年、全301回。
さよなら絶望先生が完結しました。

本編のマンガ以外にも、CDドラマ、アニメ化、ラジアニとライバル(?)ネギま(*1)に勝てずとも負けないくらいの展開を見せた作品でした。
時事ネタを基軸に1話完結で続けてきた本作ですが、第292回の作内で残り9回と発表してからはいつものギャグに加え、あるようでなかった伏線をまとめに入りました。

続々と出てくる新事実。
連載前の予告マンガが本当に予告だったこと(*2)、
絶望少女たちは巫女やイタコのような存在で、成仏しきれなかった少女の霊を憑依させている、そんな霊達を成仏させるために平成の世になっても昭和の年号を使って学園生活を演じる、
影武者は兄 糸色縁、
知恵先生はコーディネーター、などなど。
でも一番の驚きは
可符香が既に死んでいて存在していないこと、
そして可符香を絶望少女たちが代わる代わる演じていたこと。

彼女の意識は、移植のため絶望少女たちに提供された臓器を血液を角膜を介して彼女たちのなかで生き続ける…まるで彼女が転生したかのように。

後付け設定かもしれないけど、すげぇと思った次第(*3)。

1巻からゆっくり読み返し全員揃ったシーンがないか確認してみようと思います。
おつかれさまでした、無職になった久米田先生(*4)。


*1) 魔法先生ネギま。赤松健著。今年完結して全38巻。女子生徒に囲まれた先生が主人公の学園モノというところまでは一緒。物語の締めくくり方で比較すると、途中過程をすっとばして7年後の状況だけさらっと流して〆た「ネギま」より「絶望先生」の方が数段上。後日談を描けるっていう商業的見地からいうと「ネギま」はうまいことやってる気はするが。

*2) コミックス1巻のおまけマンガとして収録されてる。3人しか生徒のいない離島の小学校を望が訪れるシーンを24の瞳的な雰囲気で描いてる。そして7年後、「一人の先生と3.1人の生徒たちが織りなす究極の人間ドラマ」というあおり文句通りの内容を第298回、299回でやっちゃうとは…。脱帽。

*3) 糸色家の隣の女子大生を誰が演じていたのか?とか少し疑問は残るけど、よくまぁまとめまたものです。最終回に工藤くんの秘密までも公開。

*4) 今週のマガジン巻末の作者コメントが「ある朝目覚めると久米田康治は無職になっていた」。最後まで笑わせてくれる。
| いふ | コミック、書籍 | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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